こんにちは。ゆかいな仲間たちmaruです。本業はさかな家という飲食店を営んでいます。
今回、昨日・今日の2日間、大盛況だった「ウチョウラン展」をどうしても紹介したくてこの場をお借りすることにしました。
皆さん、ウチョウランってご存知ですか?
知らない人も多いでしょうね、私も数年前まで知りませんでした。
ちょうちょが羽を広げたような形の小さな花をつける和蘭の一種です。
山を歩くと、今でも自生している花が(わかる人なら)見つけられるらしいです。
さて、ウチョウランをご存じでも「ウチョウラン展」に行かれたことはありますか?
この写真のように藍色の毛氈の上に黒い鉢に植えられたウチョウランがずらりと並ぶのが、一般的だそうです。藍色の毛氈は、ウチョウランの花を目立たせ、鮮やかに見せてくれるのだそうです。
さて、矢祭町の開発センターで昨日・今日開催された「野生らん楽酔会」によるウチョウラン展。
こんな感じです。
いかがでしょう?まるで違う展示でしょう?
野生らん楽酔会の会長緑川さんは、以前からこのような展示をされてきたそうです。
しかし当時は一番最初の藍色の毛氈の展示のごく一角、自分の鉢を展示する部分だけで飾り付けを楽しんでいらしたそう。
その後、同じような楽しみ方をしたいという仲間と新たな会を結成し、矢祭町で展示を始めたのが8年前。
野生らん楽酔会の展示会は、というわけで会場入りしたところから、ウチョウランをご存じない方でもわくわくが止まらない空間になっています。
「俺たちは、趣味としてやってるから」
単に珍しい蘭を育てたい、手に入れたいというのではなく、「楽しいから」と興味の赴くままに毎年バージョンアップされる展示。
何と今年は、お隣塙町で陶芸を習い、自ら鉢を作る楽しみも。
伺うと、地域の粋な趣味人から「これも使ってみて」「これはどうかな」と手作りの木製飾り鉢や漆で塗られた花台も寄せられるそう。
「楽しい」「好き」って無限に広がっていくんだなと感じます。
飾り方が楽しいだけでなく、もちろんウチョウランそのものも大変ハイレベル。
在来種のウチョウランの花の大きさはもともとそんなに大きくないそうですが、こちらに飾られているのはどれも花も葉も大きく、そして茎がものすごく太いです。
丹精込めて何年もかけて育てるから、球根自体が大きく太くなってくるのだそう。
「とはいえ、やっぱり上手に芽が出ない時もあるし、芽が出ても花まで育たない時もある。
去年は天気が悪くてかなりダメにしちゃったよ。
今年は最高だね、数日前から雨が降ったでしょう?雨には当てないけど、適度な湿度があるのが
ウチョウランにとっては最高の環境だったから」
展示会はわずか2日間ですが、この日のために1年間かけて展示されている数倍のランたちに愛情を注ぎ、日々の水やりや植え替え、施肥などをされているそう。
「もちろん、1年かけて『来年はどんな飾りつけにするかな』ってのも考えてる(笑)」
ニコッと笑った笑顔が印象的です。
毎年、初夏のこの時期に開催される野生らん楽酔会によるウチョウラン展。
大人も子どもも楽しめると思いますよ。ぜひチャンスがあったらいらしてください。
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