むじなっぱたき、ご存じですか?

ゆかいな仲間たち高野谷地在住Kさんから楽しい行事を紹介していただきました。

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むじなっぱたき、ご存知ですか?
秋の収穫を祝い、旧暦の10月10日(今年は11月17日)に行われる地域の行事です。
むじなっぱたき当日に向けて、各家ではこのようなものを作ります。

この棒のようなものをもって、地域の家々を軒並み歩いて回ります。
そして、それぞれの家の前で

♪大麦小麦 三角ばったに蕎麦当たれ 十月十日のお祝いに 麦も蕎麦もみな当たれ♪

拍子を付けて言いながら、先ほどの棒のようなものを使って地面を何度かたたきます。
その後、子どもたちはそれぞれの家の人からお小遣いをもらえる、という行事です。

秋の終わりの、地域の風物詩です。
が、少子化のあおりを受け、現在参加できる子どもたちはわずか4人。
もしかすると数年後にはなくなってしまう風習かもしれません。

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矢祭の中心、東館区で生まれ育った人に尋ねてみたら、むじなっぱたきという言葉も知らないとのことでした。
ネットで調べてみると、矢祭町での情報はなかったのですが、お隣塙町の中山間地にもこの風習が残っているところもあるようです(一部、言葉などに違いがあるようですが、大まかには同じ行事だと思われます)。

秋の収穫が終わってほっとした時の、季節の風習なのでしょうね。
昔は子供たちも総動員で収穫を手伝ったでしょうから、そのご褒美というような意味合いもあったかもしれません。

少子化で行事そのものの存続が危ぶまれていますが、今後も続けていけるといいのに、と思える風習です。
町内、ほかの地域でも残る風習なのでしょうか?ちょっと調べてみようと思います!